祖母と孫のお料理

 娘が小学生の頃、私は共働きをしていて、学校から帰った娘を母に預けて面倒を見てもらっていました。母はただ娘と一緒にいるだけではなく、宿題を終わらせた後などによく一緒にお料理を作って、その作り方を娘に教えてくれました。
 最初は月並みですが、カレーからスタート。野菜の皮のむき方、切り方から、肉とタマネギを炒めてカレールーを入れるまでの手順を教え、その応用としてシチューなども娘一人でも作れるようにしてくれました。
 カレーやシチューの後に教えてくれたのはおみそ汁です。味の素のほんだしを使うのではなく、昆布やいりこでだしを取るところから一緒にしてくれたので、娘には料理の基礎が伝わったと思います。娘は具だくさんのおみそ汁が大好きになりました。
 こうして祖母と孫がキッチンでふれあいながら、お料理が世代を超えて伝わっていくのは素敵だと思いましたし、じゃまくさいのに娘に向き合ってくれた母に感謝しています。娘は今はOLとして働いており、カレーやシチューを作ってくれるのはたまの休み程度ですが、祖母の教えは彼女の中でこの先もずっと生き続けると信じています。できれば、おいしい玉子焼きも伝授しておいてほしかったのですが、その味は私も娘も今もって作り出すことができません。